行政書士試験の試験科目と対策 総まとめ【2020年】

こんにちは、行政書士見習いのめーこです!
今回は、これから行政書士試験の受験を考えられている方向けに、
行政書士試験の科目と初学者向けの各科目の対策方法についてまとめました。
行政書士試験を受験すべきか悩んでいる方や、これから受験する資格を迷っている方へ向けて重要度・勉強しやすさ・難易度をランク付けしながら直感的に分かりやすく解説していきます!

それぞれの科目に対し予備校の攻略法や昨年度の受験経験も踏まえ星1〜5で評価しています。
ぜひ受験の際の参考にしてみてください。

行政書士試験の科目は?

行政書士試験は大きく分けると法令科目と一般知識に分類されます。
[法令科目]
基礎法学 2問
憲法 5択5問 多肢選択1問
行政法 5択19問 多肢選択2問 記述1問
民法 5択9問 記述式2問
商法/会社法 5択5問
計46問 配点244点
[一般知識]
政治/経済/社会 5択7問
個人情報保護法/情報通信 5択4問
文章理解 5択3問
計14問 配点56点
それぞれの科目について、詳しく見ていきましょう。
法令科目

1.基礎法学
行政書士試験における基礎法学は、法律の全般的な知識を問う科目です。
基本的な法律の読み方や用語の使い方から、一般的な知識や歴史などの知識が必要になる問題が出題されることもあり、広い深い知識が求められる科目と言えます。
重要度 1

勉強のしやすさ1

難易度 4

基礎法学の難易度は実際のところ問題ごとに大きく異なります。
また、出題範囲も広くなかなか絞った勉強がし難いのがこの基礎法学です。
最初のうちは勉強せずに、飛ばしてしまっても良いでしょう。
2.憲法

行政書士試験における憲法は、判例知識を問う問題や条文に関する問題が多く出題されます。
判例とは、ある問題に対して裁判所で出された判決のことで、法律のように前例として使われているものです。
また、国会や裁判所、内閣についての知識も問われます。

どうしてその判決に至ったかという正確な判例知識が求められることもあります。
憲法で知識を身につけるとニュースが面白くなったり、また比較的義務教育で聞いたことのある用語も多いのが特徴です。
行政書士を受ける際は、まずは憲法の学習から始めるのをおすすめします!
重要度4

勉強のしやすさ5

難易度3

憲法のおすすめ学習法は動画で判例を覚えていく方法です。
こちらの動画ではなんと9分で54の判例を覚えることができます!YouTubeなので無料です。
争点と論点を簡潔に覚えることができるので、私も一番最初に憲法を学ぶ前に聞き流していました。おすすめです。
3.行政法

行政法は、行政書士試験では一番重要な科目です。
その名の通り、行政書士として従事していくにあたり必要な知識、例えば行政手続きの基本や行政書士としての知識を問われます。
※行政法という法律があるわけでなく、以下のような法律をまとめて行政法として出題しています。
行政法の一般的な法理論 約5問
行政手続法 約3問
行政不服審査法 約2問
行政事件訴訟法 約3問
国家賠償法 約2問
地方自治法 約4問
重要度5

勉強のしやすさ4

難易度3

行政書士試験で一番大きい配点の行政法ですが、キーは過去問にあります。
同じ過去問問題集を繰り返し演習し確実な知識にすることが、行政法の正しい攻略法です。
多くの問題集に手を出すのは失敗の元です。特に受験が近づくといろいろな予想問題に手を出したくなりますが、NG!
過去問を制するものが、行政書士試験を制します!
初めての行政法は似たような名前の法律が多く、混乱してしまう可能性が高いです。(わたしもそうでした。)
過去問に取り組む前に、入門テキストで全体の流れを掴むことで、学習をスムーズに進めることが可能になり、おすすめです。
4.民法
行政書士試験における民法は、民法総則、物権、債権を中心に親族や婚姻などの分野から出題されます。
※2020年に民法改正と呼ばれる大きな法律の改正が入るため、古いテキストを使ってしまうと判決が真逆になることがあり、注意が必要です!
必ず2020年対応のテキストを使用するようにしましょう
重要度5

勉強のしやすさ4

難易度2

民法を初めて勉強する場合は、民法とは何かの部分を理解してから学習を始める方がその後の効率が段違いです。
宅建などの初学者向けオススメ本でもよく登場するのがこちらの「民法がわかった」です!
その名の通り、民法ってこんな風なんだ!がわかります。条文を解説するわけではなく民法とはなんぞやを解説してくれるので、ありがたい。
法律を初めて勉強する人に向けた文章で、大変読みやすかったです!
わたしも民法を初めて勉強する前(宅建受験時)にこの本から学習を始めました。
民法は事例で覚えるのが一番!
こちらのように身近なキャラクター、または自分自身の生活に当てはめて記憶することをオススメします。
また、2020年に向けた改正民法対策はこちらの記事でも解説しています。
5.商法・会社法
行政書士試験における商法・会社法は、範囲で言えば1000条にもなる行政書士試験でも最も幅広い法令科目です。
5問のうち商法1問、会社法4問の配分です。
重要度3

勉強のしやすさ2

難易度4

商法・会社法は、民法や行政法を勉強する前であれば、まずは後回しにするのが良いでしょう。
数年前までは捨て科目と言われていた商法会社法ですが、2019年は商法や会社法の勉強の有無により合否が分かれたといっても過言ではありません。
範囲が広く受験生からは毛嫌いされている科目ですが、基本知識で解ける問題も多くあります。
基本的な問題は解けるレベルにするため、まずは過去問から進めることをおすすめします。
焦らずに、まずは憲法、民法、行政法の勉強がひと段落してからの着手をおすすめします。
一般知識

政治・経済・社会
個人情報保護法、情報通信
文章理解
一般知識科目は14問中6問を取得できないと足切りになってしまいますので、個人情報保護法や文章理解の対策が必要になります。
一般知識については、別の記事で解説していきます!
続いて問題の出題形式をみていきましょう。
行政書士試験の問題形式は?

行政書士試験の問題形式は、全部で3種類あります。
5肢択一
5つの選択肢から正解を1つ選択する問題
または、正解の肢の個数や組み合わせを選ぶこともあります。
多肢選択(3問)
判例文などが書かれており、途中で虫食い状態で抜けている単語があります。
20個の選択肢から、当てはまる単語を4つ選択します。
記述式(3問)
与えられた問題に対して判例の知識や条文の知識を使って40字程度で記述します。
記述式と言っても感想や解釈で分かれるような問題ではなく、条文や判例知識をしっかり覚えているかが問われる問題です。
初学者の場合、まずは択一式の問題から学習を進めていくことをおすすめします!
それぞれの問題形式の詳細も、実際の問題と見比べながら後ほど詳しく解説していきます。
行政書士試験の合格点は?
行政書士試験は、300点満点中180点で合格となる試験です。
また、180点以上であっても一般知識科目で基準点(14問中6問以上)に達しなければ不合格になってしまうので注意が必要です。
まずは配点の大きな民法と行政法を中心に点数を取れるよう学習を進めましょう。
まとめ
行政書士試験の科目別の勉強法や対策について解説しました。
実は、2020年は受験生にとってかなり有利な年になるのをご存知ですか?
受験を迷っている方は、是非下記の記事を参考にしてみてください。
2020年度の受験スケジュールはこちら
2件のピンバック
行政書士 合格率は何%?合格するのは10人中たったの○人 | ✏️資格&トラベル情報🇷🇺 めーこブログ
行政書士試験合格に本当に必要な勉強時間まとめ【初学者・経験者それぞれ考察】 | ✏️資格&トラベル情報🇷🇺 めーこブログ