【ドラえもんで学ぶ民法改正】心理留保は第三者に対抗できない?!

みなさんこんにちは、行政書士見習いのめーこです!

今回も引き続き2020年「民法改正」について解説していきます。

今日のテーマは「心理留保」について

2020年の民法改正で、心理留保の第三者に関する規定が増えました。

ほんとに、こういった細かい知識は試験員の先生も大好きですよね!

今回の記事では契約関係をわかりやすくするため、国民的アニメなドラえもんよりのび太、スネオ、ドラえもんの3者を利用して解説していきます↓

*著作権の都合上、今週のドラえもんはフリー素材の提供でお送りします。

心裡留保の規定の追加

簡単に概要だけご説明すると、

①スネオ(本人)がのび太(相手方)に対し、冗談で「この高級どら焼きを無償で譲るよ」と契約をしたとします(心理留保)


②のび太(相手方)は冗談であることを知りながら、冗談で受け取ります


③後日、冗談で契約したことを知らずまた知らないことにつき過失のないドラえもんに対し、のび太は高級どら焼きを売却してしまいます

このような場合において、善意の第三者であるドラえもんは保護されることになったのが、今回の改正の大きなポイントです!

それでは、内容についてもう少し詳しく解説していきましょう!

今回参考にした書籍はこちら

どちらも民法改正に対応した内容で、2019年度以前から学習された方にもおすすめです。

これから初めて民法改正を学習される方は特に、「民法がわかった」で概要を掴んでみてからの学習をおすすめします。

それではさっそく条文から確認していきましょう!

改正後の条文

民法第94条

1 意思表示は、表意者がその真意でないことを知ってしたときであっても, そのためにその効力を妨げられない。ただし、相手方がその意思表示が表意者 の真意でないことを知り、又は知ることができたときは、その意思表示は無効 とする。

2 前項ただし書の規定による意思表示の無効は、善意の第三者に対抗すること ができない。被保佐人が次に掲げる行為をするには、その保佐人の同意を得なければならない。ただし、第9条ただし書に規定する行為については、この限りでない。

解説

善意の第三者への対抗については、これまで94条の類推適応で対応していましたが、今回の2項の新設により類推適用は不要となりました。

【ドラえもんで】心理留保【例えてみた】

さっそくドラえもんとゆかいな仲間たちで解説していきましょう。

こちらお馴染みのドラえもん、のび太くん、そしてのび太の友達でお金持ちのスネちゃまでございます。

①スネオ(本人)がのび太(相手方)に対し、冗談で「この高級どら焼きを無償で譲るよ」と契約をする

当事者間において契約は無効

この場合において、お互いに冗談であることを知っていた場合は、当事者間(スネオとのび太の間)では無効となります。

もし、のび太がアホで、冗談と分からずに契約をしていた場合は有効となる場合もありますが、今回はお互いに冗談と知っているため無効となります。

(出典: フォーサイト )

②のび太(相手方)は冗談であることを知りながら、冗談で受け取ります

③後日、冗談で契約したことを知らないドラえもん(善意の第三者)に対し、のび太が高級どら焼きを売却

後日、冗談でスネオと契約したことをすっかり忘れてしまったのび太くんは、高級どら焼きを机の上に置きっぱなしにしていました。

のび太くんの机の上にある高級どら焼きを見つけたドラえもんは、大喜び!

さっそくのび太くんに売却を依頼しました。忘れんぼののび太くんも快く承諾して高級どら焼きの売買契約が成立しました。


④売買契約成立後、スネオ(本人)がのび太(相手方)に対して高級どら焼きの返却を依頼

後日、売買契約成立後に、今度はスネオ(本人)がのび太(相手方)に対して高級どら焼きの返却を依頼してきます。

売買契約成立後に、スネオ(本人)がのび太(相手方)に対して高級どら焼きの返却を依頼してきます。

しかし、のび太はドラえもんと売買契約をしてしまっており、手元にありません。

スネオはドラえもんに返却を求めようとします。


⑤善意の第三者であるドラえもんは保護

しかし、改正により、スネオ(本人)はのび太(当事者間)との契約の無効を善意の第三者であるドラえもんには対抗できなくなりました

今回のケースで言えば、スネオ(本人)の要求に対しドラえもん(善意の第三者)が高級どら焼きの返却を拒否した場合、スネオはもはやドラえもんに対してのび太との売買契約の無効を主張する言葉できず、返却を求めることはでない、という結果になります。

冗談で契約(心理留保)をしてしまった当事者よりも、善意の第三者を保護するとする規定が明文化されています。

第三者保護のための民法改正

今回の改正は、心理留保に対する善意の第三者の保護のための内容でした。細かい知識ですが、心理留保や虚偽表示など行政書士試験でも頻出事項です。

2020年度の試験において、改正点はもれなく重要論点となります。

正しく覚えて得点につなげましょう!

まとめ



  • 冗談で行った契約(心理留保)は当事者間では無効
  • しかし、善意の第三者には契約の無効を代行できなくなった
  • 心理留保も頻出論点、正しく覚えて試験にも業務にも生かすべし!

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