【サザエさん家で学ぶ民法改正】法定代理の場合は保佐人の同意が必要に?

みなさんこんにちは、行政書士見習いのめーこです!
今回も引き続き2020年「民法改正」について解説していきます。

今日のテーマは「保佐人・被保佐人」

2020年の民法改正で、保佐人の同意が必要な行為が増えました。

こういった細かい知識は試験員の先生も大好きですよね!
今回の記事では人間関係をわかりやすくするため、国民的アニメなサザエさん家を利用して解説していきます

*著作権の都合上、今週のサザエさんはフリー素材の提供でお送りします。


被保佐人が法定代理を行う場合は保佐人の同意が必要に

簡単に概要だけご説明すると、

①不慮の事故で波平がタラちゃんの法定代理人となる

②波平が認知症により被保佐人となる

③被保佐人である波平が、タラちゃんの法定代理を行う際には保佐人(ノリスケ)の同意が必要になった。

という内容の改正です。

それでは、内容についてもう少し詳しく解説していきましょう!


今回参考にした書籍はこちら

実用六法 令和2年版 [ 加藤 晋介 ]

価格:1,760円

民法がわかった改訂第5版 [ 田中嗣久 ]

価格:2,970円

どちらも民法改正に対応した内容で、2019年度以前から学習された方にもおすすめです。

これから初めて民法改正を学習される方は特に、「民法がわかった」で概要を掴んでみてからの学習をおすすめします。

それではさっそく条文から確認していきましょう!

改正後の条文

第13条第1項第10号

被保佐人が次に掲げる行為をするには、その保佐人の同意を得なければならない。ただし、第9条ただし書に規定する行為については、この限りでない。

十 前各号に掲げる行為を制限行為能力者(未成年者、成年被後見人、被保佐人

及び第17条第1項の審判を受けた被補助人をいう。以下同じ。)の法定代理人としてすること

解説

被保佐人が、法定代理人として未成年者、成年被後見人、被保佐人や被補助人の法定代理行為をする場合は、保佐人の同意が必要となりました。


【サザエさん家で】保佐人【例えてみた】

さっそくサザエさん一家で解説していきましょう。

こちらお馴染みのサザエさん一家でございます。

(タラちゃんの年齢をググっていたときにサザエさんが年下と知って驚愕…

来年はアナゴさんとタメ……)


①不慮の事故で波平がタラちゃんの法定代理人となる

この幸せな家族に、波平さんとタラちゃん以外が亡くなるという不慮の事故が発生したとします。

この場合において、おじいちゃんである波平がタラちゃんの法定代理人として選ばれたとします。


②波平が認知症により被保佐人となる

そんな最中、事故の後遺症で波平さんが中度の認知症を煩い、保佐開始の審判がされることとなりました。

しかしながら、被保佐人となっても波平さんはタラちゃんの法定代理人としての地位は失われません。


問題となるケース

ここで問題となるケースがどのようなものであるかみていきましょう。

例えば、マスオさんの実家であるフグ田家の財産をタラちゃんが1人で相続して不動産を取得していたとします。

そこに、いまは亡きマスオさんの残した財産を狙うなぞの悪い唇の分厚い人が現れました!

Aさんが、タラちゃんに対して「財産を無償で譲ってほしい」との契約を持ちかけてきたとします。

本来なら法定代理人が不利な売買契約をブロックするはずですが、法定代理人が成年後見人の場合、正しく機能しない場合が発生します。

極端に言ってしまえば「タラちゃんの全財産をAさんにあげます」なんていう契約も、認知症の波平さんならオッケー(追認)することも考えられ、タラちゃんに不利な契約も成立しかねません。

これでは、制限行為能力者を保護するための法定代理人の制度が成り立たなくなってしまいます。


③被保佐人(波平)が、制限行為能力者(タラちゃん)の法定代理を行う際には保佐人(ノリスケ)の同意が必要

ここで頼もしい助っ人の登場です!

波平さんの保佐人である、ノリスケおじさんです!

今回の改正で、被保佐人である波平が、タラちゃんの法定代理を行う際には保佐人(ノリスケ)の同意を必要とする改正がなされました。

これにより、制限行為能力者(未成年者であるタラちゃん)の財産を狙う悪い輩から、被保佐人(波平)の保佐人であるノリスケさんがタラちゃんを保護できる形となりました!


高齢化社会に対応した民法改正

今回の改正内容は、高齢化社会に順応した、制限行為能力者の保護に繋がる改正内容のお話でした。

細かい知識ですが、合格後も業務としても使える知識です。超高齢化社会においては成年後見制度の運用も、今後拡大していくと考えられます。

受験生の皆さんも、しっかり覚えて得点につなげましょう!

まとめ

  • 被保佐人が法定代理を行う際は、保佐人の同意が必要と改正された
  • 高齢者が法定代理人となる場合を想定した、高齢化社会に対応した改正内容
  • 後見開始の審判のお手伝いは行政書士のお仕事。正しく覚えて試験にも業務にも生かすべし!

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