【令和元年行政書士試験】問56の没問考察!

こんにちは、行政書士見習いのめーこです!
2019年行政書士試験を受けられた方、お疲れさまでした。
解答速報での答え合わせも終わり、各予備校からの無料採点のフィードバックも出揃った頃ですね。

今回、2019年度行政書士試験について、新たに没問に関する質問が届きましたので、解説したいと思います。

一般知識等 問56

今回、一般知識等の分野において各システムがデジタル回線・アナログ回線のどちらであるかを問う問題が出題されました。

この問題において、デジタル回線とアナログ回線の線引きについて議論が巻き起こっています!

過去の没問考察については下記をご覧ください。

問26

問28

それでは、掲題の問56の内容を確認していきましょう!

問56

Q. 放送または通信の手段に関する次のア〜オのうち、主としてアナログ方式で送られているものの組み合わせとして、妥当なものはどれか。

ア AMラジオ放送

イ 公衆交換電話網

ウ ISDN

エ 無線LAN

オ イーサネット

正解 1

この中でアナログ方式であるのは「AMラジオ放送」「公衆交換電話網」であると考えられます。

よって、を含む1が正解となります。

1 ア・イ

2 ア・エ

3 イ・オ

4 ウ・エ

5 ウ・オ

解答速報においても各社揃って解答を1としています。

問56が没問となる可能性は「低」


問56で物議を醸し出しているのは、公衆交換電話網が、デジタル回線ではないか、という内容です。

この点については、没問となる可能性は低いと考えられます。

その内容について以下にまとめました。

公衆交換電話網とは?

日本における公衆交換電話網はNTTグループの電話網を指します。

電話には、アナログ電話とIP電話があり、今回はアナログ電話で使用する公衆交換電話網についての知識が問われました。

加入者線・端局(EO:End Office)約7000局・集中局(TC:Toll Center)526局・中心局(DC:District Center)81局・統括局(RC:Regional Center)8局の4階位であった。加入者線・端局・集中局間は2線式回線、集中局で2線 – 4線の変換を行い、集中局・中心局・統括局相互間は4線式回線であった。

DCは、都道府県毎に1~数カ所、RCは、 札幌仙台東京金沢名古屋大阪広島福岡 の8カ所に配備されたツリー状ネットワークで、通信網は最終的にはRCのレベルで相互に接続されていました。

(出典:Wikipwdia)

*はい、何言ってるかよく分かりません!!*

という方は下の図をご覧ください。

(出典:宮崎技術研究所)

簡単に言うと、アナログ回線の時代は、RCと呼ばれる統括局(東京、大阪、名古屋ほか8局)から階層的に、物理的に繋がった電話網が存在しており、各地の基地局やビルに設置された交換機があったおかげで、私たちは電話をすることがでかていました。


初期は電話交換手が、後期には自動で回線をつないで電話をしていました。

現在、利用頻度が激減した結果、2006年3月期以降は赤字に転落、2009年以降連続して1000億円規模の赤字を出し続けています。

また2025年には公衆電話網の設備が耐用の限界を迎えます。

そこで、NTT東西両社は加入電話やISDNなど既存の公衆交換電話網(PSTN)について、2020年頃からPSTNのIP網への移行を開始し、2025年頃をめどに移行を完了すると宣言。

(出典:オージス総研)



総務省も2025年までにNGNへ更改する(PSTNマイグレーション)方針を発表しています。

さすが行政書士試験、総務省の時事ネタを、盛り込んでおります!

気になる方はこちらのページで詳細をご確認いただけます。

(出典:総務省HP)



と、このようにこの問56は来年から始まる大移行を見据えた時事問題だったようです。

しかしながら、ここで問題が発生しております。

懐疑点①デジタル回線の公衆交換電話網が存在する

電話線のネットワークである公衆電話網(PSTN)は2種類あります。

・銅線(メタル線)を用いるアナログ回線

・1回線あたりの通話数が多いデジタル回線

そう、後者はなんとデジタル回線です!!!

公衆交換電話網の中に、デジタルに定義されるものが存在しています。

懐疑点②公衆交換電話網の定義不足

Wikipediaによれば、

公衆交換電話網の言葉の定義は、物理的に接続した電話網を示しています。

公衆交換電話網…

固定電話を接続する基本的な電話網。公衆網、PSTN(Public Switched Telephone Network)とも呼ぶ

しかしながら、1980年代以降にデジタル方式での公衆交換電話網を使用している国もあります。

言葉の定義がざっくりしているため、

使われている国や時代背景がはっきりしておらず、

厳密に言うならば、このようにアナログであるともデジタルであるとも言い切れないはずです。

一般的にいうならばアナログである!というのが結論と言われてしまえばその通りにもなるのです。


以上を踏まえて、2019年の試験全体の講評から、没問となるかについて考察を加えました。

令和元年は一般知識が例年より易化


こちらの伊藤塾の試験講評動画では、2019年度の一般知識等の正解率は、易しいと言われていた2017年度またはそれ以上に高くなると予想しています。

(出典:伊藤塾HP )

平成30年(2018年度試験)の没問との比較

平成30年(2018年度試験)では、一般知識問56は没問の全員配点と試験センターより発表されました。

一般知識といえども、没問になることもあるのは間違いありません!

しかしながら、平成30年のグラフを見てもらうと分かる通り、平成30年の正答率はかなり低かったことが読み取れます。

足切りとなるかならないか。

その瀬戸際にいた受験生が多く、様々な予備校や受験生が大きく声を上げて問題が不当であると抗議していたのが平成30年でした。

・一般知識の足切りにあう人が例年と比べても少ない

・この1問で合否が決する人も多くはない

・今年度は予備校も一般知識等は正解率が高いので重視していない

今回の試験は上記から、「問56は没問となる可能性は低い」といえます。


まとめ


  • 2019年の問56は没問かどうかの議論あり
  • 厳密に言えば公衆交換電話網はアナログであるとは断言することはできない
  • 一般知識等の正答率が高く足切りになる受験生が少ないため、受験生からの訴えも弱い
  • 予備校も訴えが少なければ、気に留めず試験センターが動きかける確率は低い
  • 没問になる可能性は「低」

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